こんにちは。いつもブログをご覧いただきありがとうございます。
今回は「【Java入門】Eclipse環境構築・エディタ設定・プログラム実行」までを解説します。
Eclipse環境構築
Java言語でプログラム開発を進めるために、統合開発環境(IDE)を利用します。
主な統合開発環境には以下の3つがあります。
- IntelliJ IDEA(有料・無料)
- NetBeans(無料)
- Eclipse(無料)
今回は無料で使用できるEclipse(エクリプス)を使って、Javaプログラムの実行までを解説します。
それでは、さっそく始めます!
ダウンロード
Eclipse本体・日本語化プラグイン・JDKなどがセットになっている「Pleiades All in One」をインストールしていきます。
下記の公式URLからダウンロードを行います。
公式サイトを表示したら、最初にEclipseのバージョン選択が行えます。
今回は「Eclipse2019-06」をダウンロードします。

次に、プログラミング言語別のダウンロード選択になります。
今回はJava言語のJDKなどが含まれている「Full Edition」を選択します。

ダウンロードは、Zipファイルです。サイスが約1.5Gとなっているため、とても大きいです。
ダウンロードが完了したらファイル名称は下記のようになっていると思います。
「pleiades-2019-06-java-win-64bit-jre_20190630.zip」

こちらを解凍したらEclipseの環境構築は完了です。
起動確認
では、実際にEclipseを起動してみましょう!
その前に、作業用フォルダを作成します。
今回はDドライブ直下に「ws_java」というフォルダを作成しましょう。

作業用フォルダを作成したら、Eclipseを実行します。
eclipse.exeをクリックします。

Eclipseが起動します。

作業用フォルダの指定があります。
先ほど、作成した「ws_java」を指定して、起動ボタンをクリックします。

以下のような画面が立ち上がれば、起動確認は完了になります。

メモリサイズの変更
Eclipse使用時のメモリサイズを変更することも可能です。
統合開発環境に割り当てるサイズを最適化して快適に作業が行える設定にしましょう。
Eclipse格納先(D:\pleiades\eclipse)にある「eclipse.ini」というファイルを変更します。
中身を確認すると、以下のように書いてあると思います。
-product
org.eclipse.epp.package.jee.product
--launcher.defaultAction
openFile
--launcher.appendVmargs
-vmargs
-Dosgi.requiredJavaVersion=1.8
-XX:+UseG1GC
-XX:+UseStringDeduplication
--add-modules=ALL-SYSTEM
-Dosgi.dataAreaRequiresExplicitInit=true
-Xverify:none
-javaagent:dropins/MergeDoc/eclipse/plugins/jp.sourceforge.mergedoc.pleiades/pleiades.jar
-javaagent:lombok.jar
メモリサイズの変更は下記2つを使用します。
- -Xmsパラメータ( 起動時のヒープサイズ )
- -Xmxパラメータ( 最大ヒープサイズ )
今回はどちらも1024Mサイズとします。先ほどの「eclipse.ini」に定義していきます。
-product
org.eclipse.epp.package.jee.product
--launcher.defaultAction
openFile
--launcher.appendVmargs
-vmargs
-Dosgi.requiredJavaVersion=1.8
-XX:+UseG1GC
-XX:+UseStringDeduplication
--add-modules=ALL-SYSTEM
-Dosgi.dataAreaRequiresExplicitInit=true
-Xverify:none
-javaagent:dropins/MergeDoc/eclipse/plugins/jp.sourceforge.mergedoc.pleiades/pleiades.jar
-javaagent:lombok.jar
-Xms1024m
-Xmx1024m
eclipse.iniファイルを上書き保存し、再度Eclipseを起動してみましょう。
起動したらヒープサイズが設定したサイズになっているか確認します。
■「メニューバー」⇒「ウィンドウ」⇒「設定」

■「一般」⇒「ヒープ・ステータスを表示」にチェックし、「適用して閉じる」ボタンをクリック

画面下部でメモリサイズが表示されていることがわかります。

こちらはパソコンのスペックなども考慮し、適宜変更していきましょう。
エディタ設定
ソースコードを書くエディタをカスタマイズしてみましょう!こちらは必ず、行う必要はありません。自分好みに合わせて背景色を変更したり、フォントを変更したい場合に活用してくださいね。
テーマ変更
全体的にダーク系の配色に変更したいと思います。Eclipseは予め幾つかのテーマ色が用意されています。今回はその中から、選んでいきましょう!
画面メニュー ⇒ ウィンドウ ⇒ 設定をクリックしてください。

設定画面が開いたら、左メニュー ⇒ 一般 ⇒ 外観 ⇒ 色テーマをクリックします。
そうすると、予め用意された色テーマの一覧が表示されます。今回は「Sublime Text 2」を選択します。選択後、適用ボタンをクリックします。

フォントの変更
ついでにフォントも変更していきましょう!
一般 ⇒ 外観 ⇒ 色とフォントをクリックします。
次に、Java ⇒ Javaエディタ・テキスト・フォントをクリックし、編集ボタンをクリックします。

フォントの設定画面が表示されるので、変更を行います。
今回はフォント名を「メイリオ」、サイズを「9」とします。

Java開発の進め方
エディタの設定が完了したら、Javaプログラムの開発の進め方について行います。
プロジェクトの作成
まず、はじめにプロジェクトの作成を行います。

プロジェクト名は「JavaSample」とし、完了ボタンをクリックします。

Javaプロジェクトの作成は完了です。

Javaファイルの作成
次に、Javaファイルを作成していきます。先ほど、作成したJavaプロジェクトを使用します。
JavaSampleのsrcを選択して右クリックします。そして、新規 ⇒ クラスを選択します。

名前を「Test」とし、完了ボタンをクリックします。

そうすると、Test.javaというファイルが作成されます。

作成されたら、ランダムな数値を出力するプログラムを作成していきましょう!

サンプルコードはこちらになります。
import java.util.Random;
public class Test {
public static void main(String[] args) {
for ( int i = 0; i < 5; i++ ) {
Random random = new Random();
int randomValue = random.nextInt(100);
System.out.println ( randomValue );
}
}
}
デバッグの仕方
プログラムの実行中に、変数に格納している値を確認することができます。こちらはとても便利で使用頻度は高いので、やり方をマスターしておいたほうがよいです。
Test.javaの7行目をダブルクリックします。数字の「7」付近をダブルクリックすると、青い〇印がつきます。そうすることで、プログラム実行中に、7行目の処理に到達した際、一時的に処理を中断することができます。
ダブルクリックした箇所をブレークポイントと呼びます。

次に、画面メニューの実行 ⇒ デバッグ ⇒ Javaアプリケーションをクリックします。

ポップアップ画面が表示されますが、切り替えボタンをクリックします。

少しわかりづらいですが、7行目で処理が中断していることがわかります。

そして、1行だけステップ実行してみます。そうすると、randomValueという変数に73が格納していることがわかります。

実行結果は以下のようになります。

さいごに
最後まで読んでいただきありがとうございました。
今回は【Java入門】Eclipse環境構築・エディタ設定・プログラム実行について解説を行いました。
いかがだったでしょうか。
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